山形市野球場 (霞城公園内 市営野球場)

(公開日は2014年なのですが､取材日は2010年です｡
震災を挟んで現在の球場の状態については取材しておりません｡
よって､この球場紹介については､2014年現在参考に出来るものでは無い事をご了承下さい)

山形城跡の中央部､霞城公園内にある古い野球場です｡
( ﾟ ﾌﾟ)なんかは､県営球場と区別する為に｢霞城公園野球場｣等と呼んでいたのですが
それほどメジャーな呼び方では無いようです

霞城跡は歩くと色々楽しいのですが､ここでそれに触れると長くなるので割愛｡
いやぁ､本当に楽しいのですよ｡この辺は｡
因みに現在城の復元工事が行われておりまして､この野球場付近は本丸部分らしく､
｢2010年頃｣を目処に解体･発掘される予定だったのですが､(08年頃まで立て看板が立っていた)
発掘前の資料不足や野球場の代替地確保の問題から未だ現役
しかしまぁ､2025年頃にはもう無い可能性が高い球場です｡

現在のJR奥羽線自体が霞城を突っ切って走っているようなものなので
(山形駅は三の丸が有った辺りかな?)駅からは比較的近いのですが､
球場自体が公園の北部(駅は南部)に有るので､少し歩きます｡
まぁ､西口を出て霞城公園南門方面へ進み､霞城公園に入ってしまえば
あとは公園を眺めつつ北へ進めばいいのでそれほど遠くは感じませんが(15分強かな)
(現在霞城復元工事等が進められており､行く度に風景が変わってしまう事が有るので注意)

さて､駅から向かうと一番奥になる北側がバックネット方向ですので
一番奥方向へ移動すると球場正面になります｡
一塁､三塁に出入り口が有りますが､大会によっては正面の管理室等への入り口から入る事も有ります

近年では高校野球での使用もなくなってきましたのでまぁ､
正面入り口をメインで使うようになっていくのですかねぇ｡

一塁側入り口はなんと言うか地方球場でよく見るタイプですな

球場に入ると､意外と綺麗なグラウンドにやはりというか時代がかったスタンド設備｡
グラウンドは外野芝､内野土で､この手の球場に多い逆台形ですな｡
もう少し時代が下がると､綺麗な扇形になるのですが､この世代はこのサイズが多く､
お蔭でフィールドの拡幅がしやすくなっていますが､スタンドからグラウンドが遠くなっています｡
両翼は99メートルと比較的広いのに対し､中堅が122メートルと普通な所もまぁ､独特ですな｡

やはり花見がてら､春来るのが一番ですな｡
山形付近だと遅い年ならGWに桜前線がかかるのですが､大体GWにはもうギリギリラインですなぁ｡

照明灯は内野2基､外野2基の計4基
開場は戦後まもなくの1949年｡1966年に現在の場所に移設されました｡
現在のこの設備がいつごろ改装されたのか分からないのですが､
照明灯･スタンド設備共に山形県野球場が開場した1980年以前の段階では
地方球場としては中々いいレベルだったのでは無いでしょうか｡
(照明灯自体は比較的新しく見えるので､照明設置は近年かもしれませんな)
事実1970年代まではプロ野球の開催も有ったそうです｡

スコアボードはパネル式｡
バックスクリーンにスコアボード(延長14回まで対応･カウント板 HEFc表示電球式)
レフト側に選手名･審判名ボード(DH非対応･打順は電球表示)が有ります
そして､フェンスは金網｡

ネット裏のカウント板は､やや一塁寄りというなんとも中途半端な位置に｡
HEFc表示はありません｡

座席はプラスチック長椅子｡

バックネット裏中央部にはこの日はテレビカメラ台に使われていたバルコニーのような所が有ります｡

内野席スタンド｡この日は入りませんでしたがまぁ､こんな感じ｡

詳しくは分からないのですが､球場周辺に駐車場が有ったので
野球観戦者はここに止めればいいと思うのですが､
もし満車でも霞城自体が観光地なので駐車料金さえ気にしなければ
駐車場で困ることは無いと思います｡
まぁ､鉄道駅からも充分徒歩圏内です｡大体20分程度でしょうか

駅西口を出て､霞城方面へ進み南門から入り､公園内を北へ進みます｡
本丸跡地付近は見学用の展望場も有り､現在は一部工事中ですが
見学しても楽しいでしょう｡
因みに､中心部の本丸跡は移設前の球場跡地です｡

まぁ､機会が有れば霞城の案内もいつかしましょう｡