千葉市中心部から北に4キロ程離れた住宅地入り口、千葉県総合スポーツセンター内にある、
(今でこそ千葉マリンにその座を譲りましたが)千葉県高校野球の聖地ともいえる中心球場です。
1973年の千葉国体に合わせて整備されたこの施設、流石に現在では施設の老朽化や、
バリアフリー未対応など見劣りする部分は多いのですが、個人的には大好きな球場で
今でもアマチュア大会や高校野球大会ではその観戦しやすさ・アクセスの良さから良く通います。
(チャリンコでサッと行けるってのも有るのですが)
開場は千葉国体の5年前の1968年。それまで「千葉県野球場」と言えば、現在の青葉の森野球場近くにあった
「千葉寺球場」でした。しかしこの天台球場の開場に合わせて千葉寺球場は市に譲渡され、
その後青葉の森野球場の開場により閉鎖されます。
現在ではモノレール開業により、公共交通のアクセスはかなり良くなっていますが
当時は千葉寺付近に比べるとまだ交通の便も悪く(最寄り駅は稲毛)国体開催時はどうだったのだろうかと
想像すると、なかなか面白い事ですね( ´ フ`)現在でも穴川インター付近の混雑は凄いし。
因みに、千葉寺球場もご存じの方に聞くと、最寄り駅蘇我か、千葉駅から徒歩30分近くかかる球場だったそうです。
最寄りのバス停からも徒歩15分かかったとか。まだ当時は近所の住宅地も造成されていなかったそうですし。
正直、現在ではモノレールの運賃が高いという問題を除けば千葉マリンや青葉の森よりも
遥かにアクセスしやすく(マリンは中途半端に海浜幕張から遠い、青葉の森は大網街道が混雑する)
ここより駅に近い球場は現在千葉県で高校野球が行われる球場では習志野秋津位では無いかと
(まああそこは国道と高速が邪魔で結構歩く訳だが)思っています。
昔なら千葉公園球場も近かったんだけどねぇ(モノレール使うのはアホらしいが)
しかし便利になった現在では老朽化が進んでいるという(りゃ
最近のこの球場ニュースと言えば、やはり初様引退試合でしょうかねぇ( ´ フ`)
まあその辺詳しくは不眠ニュースへ(りゃ
ではでは、球場案内と行きましょうか
名称については、「千葉県野球場」が正式名称ですが、
千葉県スポーツセンターにある球場である為、新聞表記等では
「千葉県SC野球場」(ちばけんすぽーつせんたーやきゅうじょう)等と表記される事も有ります。
また、高校野球ファンの間では、古くからのファンが「千葉寺球場と区別する為」か、
または最近のファンでも「みんなそう呼ぶから」か、「天台球場」と呼ぶのが普通です。
テレビ中継でも「天台の球場」等と言う解説者、実況アナが多くなっています。
球場へのアクセスで一番便利なのが先述の通りモノレール。
球場正面写真でもレールが映っていますね。
まあこのモノレール、便利なのですがやはりというかなんと言うか、
あまり利用客数が振るわないので、ラッシュ時以外のこういう時に
沢山乗ってあげましょう( ´ フ`)
モノレールの駅を球場側に降りると、丁度ライトスタンドの上辺りに出口が有ります。
出口付近の歩道橋では野球をタダ見している方も沢山居ますし、
そこからの景観もそこそこいいので、オススメです( ´ フ`)
しかしまぁ、600円払って(りゃ運営に(りゃ
逆に正面出口を出ると、タクシー・バスプール(のりば)が有り、バスで来た場合は
そこで降りる事になります。
自動車で来るにはあまり向かない球場ですが、高校野球開催時はやはり駐車場が満杯。
関係者や父兄、または荷物を運ぶ手伝いや選手を輸送しなければならない方々以外は
自動車は遠慮しましょう。
(レフトスタンド後ろに住宅地があるのですが、そこへの路上駐車は駄目。ゼッタイ)
そして球場正面に回ると、陸上競技場なども見え、総合スポーツ公園なんだなぁと思うと同時に、
配置が宮城球場・宮城野原陸上競技場等と同じで、ちょっと郷愁( ´ フ`)
ラクスタにもモノレール走らせたいな( ´ フ`)
高校野球観戦時は、正面入り口より入る事になりますが、外野、内野にもそれぞれ入り口が有ります。
取り敢えず今回は高校野球開催時の様子のみ紹介します
(近年ではプロ野球等の開催は無いもようですし、社会人野球開催時も大体同じ感じなので)
基本入場チケット、パンフレット等は球場正面左手のチケット売り場
「三塁側切符売場」でのみ販売している模様です。
(2014年追記:2014年開催された関東大会では、「一塁側切符売場」でのみ切符を販売・入場扱いをしていました
どっちの可能性も有るという事で宜しいのですかね?)
ここは高校野球の第一試合、特に休日の人気カードになると
長蛇の列が生まれ、球場到着から入場まで10分以上かかる事もザラですので注意。
お早めの到着を。
チケットを買ったら右手(一塁側なら左手)の入り口より入場します。
流石古い球場なだけあって、階段も急で、薄暗い感じです。
また、試合終了後この狭い階段が大混雑します。
2014年の関東大会時は、試合終了後も開いているゲートが一塁側出入り口のみであった為、
出場まで大分時間がかかりました。
その癖追い出し放送はやたら早くかけるし、どうしろと。
因みに売店も設置されます。専用のブースは無いのですが、
弁当、軽食、飲み物等も販売しています。
近辺の商業施設まで少しある為重宝します
まあ、ファミレスは国道挟んでお向かいに有りますが。
(永谷園→現在はガスト)
また、2014年現在飲料の自動販売機も設置されています。
トイレはバックネット裏付近と一・三塁側、外野に。
ってか、一・三塁側のトイレは男女共用だったような記憶が有るのですが、
あの辺は普段各校の応援生徒等が利用する場所なので行く機会が無いのですよねぇ。
一塁側のトイレ方向と、バックネット裏トイレ
三塁側トイレ
横浜スタジアムや神宮などもレベルは上ですが、この暗さは似た様な感じですね。
また、ここまで球場シリーズで紹介している球場は比較的新しい球場や、
ここより規模の小さい野球場が多いので、参照しようが有りませんが、
同時期に自治体によって作られた鹿島台、利府等が似た様な雰囲気なのと同じですね。
(あれは構造一緒だしなぁ。同時期に改修された宮城球場と、福島信夫ヶ丘も雰囲気は似た様な感じですな)
バックスタンドに入ると、ベンチ式の椅子が広ーく広がっています。
屋根と言える屋根は、一番後ろのいわゆる立ち席に辺る部分以外は無く、
座席間の通路が非常に少ない上狭く、階段は段差が不均一な上、急。
まあバンクがある分見晴らしは良く見易いという利点も有ります。
2014年現在、座席の痛みが大分ひどくなっていて、土台が無く座るとペシャッとへこむ椅子も有り、
その辺の改修はなされない・・・・んだろうなぁと。
しかしこの階段の不均一感はどうにかならんものか・・・・たまに足がふらつきます。
しかしアマチュア野球を開催するにしては広いスタンド。
当時は既に各プロ野球球団も全国に散らばっていましたが、
やはりプロ野球等の開催も期待して建造されたのでしょうか。
その後はプロ野球のオープン戦等開催されていた模様です。
因みに混雑時はやはり一杯になりますな。
ネット裏に陣取ったばあい、トイレなどに立つのは非常に難しいので注意。
トイレが近い方は、通路近くに陣取る必要が有るかと。
外野席は天然芝。しかしマリンがメイン球場になった現在は入場する機会は余りありません。
しかし人気カード中心に内野スタンドは比較的満員になる事も多く
そういう際はチャンスなのでレヂャーシート持参で行きましょう。
外野フェンスは昔の宮城球場と同じで金網などは無く、
ハッスルするとスタンドから落ちる事が有るので注意しましょう。
スコアボードは磁気反転式。選手名、審判、DH、漢字表記(三文字)可能で、
SBO板、HEFc表示、時計と、この手の球場では珍しい風向風速表示板が有ります。
この球場はマリンとは違い強風が名物という訳ではありませんが、
丘陵の間の谷地なのでおかしな風が吹く事が多く、この風向風速表示は結構重宝します。
まあ、設備的には申し分無いのですが、とにかく古いせいか故障が多いw
表示されなくなるのは当たり前なのですが、消えなきゃならない文字が消えずに
いつでも二桁得点だったりまあなんだったりw
1イニングは19点まで対応、R、H、Eは二桁得点表示可能。
また、名前・審判表示欄は一枚の磁気反転ボードなので、
一枚のボードとしても使用可能です。
過去では、「初芝選手引退記念試合」や、「おめでとう!」や、他球場の経過等や
「ゴミはお持ち帰り下さい」等、比較的柔軟に利用しています。
過去に紹介した球場では、東北電力愛島などがこのような表示をしていますが、
あれは各名前部分が独立している為、この球場のように大文字表示などはできません。
文字自体はフォントも大きく見易いのですが、スコア表示部は
やはりみづらい。特に天気の良い日はバックネット裏からは殆ど見えない。
まあこれは古い磁気反転式の宿命ですかねぇ。
バックネットはまあこの手の球場では普通ですな。緑色のネットです。
グラウンドは見易いのですが、バックスクリーンが先程言った通り見づらい。
まあ、内野フェンスもそれほど高くなく、全般的には見易い球場です。
バックネット裏から(見づらい)
内野席から(見易い)
また、内野スタンド最後部にSBOとHEFcのボードが有ります。
因みにテレビ中継時はそのボード前が放送席になります。
グラウンドはやはり県営球場。整備が行き届いています。
まず外野は天然芝。
2002〜2005年頃までは丁度更新の時期と言うか、芝にもハゲている部分や
枯れている部分も見られ、やはりマリンにメイン球場を奪われたからなぁ等と思っていましたが、
ちば国体も迫り2008年頃にメンテナンスが行われ、再び美しい芝目が復活しています。
(左2009年、右2007年頃)
また、その後も芝の領域が増え、現在ではネット裏付近にも芝がはってあります
内野は土、やはり風の強い日は砂嵐が起きるのですが、乾燥してもそれほど白くならない所を見ると
重目の黒土を使っているのでしょうか?
(余談なのでアレですが、袖ヶ浦とか酷いもんだったんで。)
ファールグラウンドは比較的広いのですが、フェアグラウンドは両翼92、中堅120と、
現在の基準から言うと、かなり狭い球場です。
また、外野にフェンスが無い為、エンタイトルツーベースやホームランも出易く、
最近の高校生のパワーから見ても「天台は野球がつまらなくなる」という人も結構居ます。
確かに他の球場では外野フライっていう詰まった当たりが簡単にスタンドインって事もありますしねぇ。
まあそういった感じで紹介した天台球場。
個人的にはこの手のメイン球場の中ではアクセス、見易さ、グラウンドと素晴らしい球場です。
しかしやはり劣化や、建築年代からの問題による設備の使いづらさなど
今後どうなるのかなぁ?と、思われる球場です。
特にナイター照明が無いのは大きなマイナスで、一日4試合開催時代は夏の大会ですら
日没コールドがしばしば有りました。
2009年秋季関東大会では、一日二試合開催で余裕があったにも関わらず日没コールドに。
この点はどうするのかなぁと言った所ですな
千葉県、とくに千葉市を中心とする区域にはマリン・青葉の森・千葉公園など硬式野球対応の野球場が充実している上、
マリンがプロ野球対応で手も入れている為、大規模改修する利点等があまり見当たらないのですよね。
と、思っていたら2011年3月11日、東日本大震災によりスタンド施設に致命的な被害を受け、
グラウンド自体は6月頃より供用開始されたのですがスタンドが立ち入り禁止になったため、
夏の高校野球での利用が全くないという異常な年になりました。
今後の改修の行方が注目されます。
両翼92m
センター120m
内野スタンド・長椅子
外野芝生席
合わせて 27000人
グラウンド
内野 土 外野 天然芝
ナイター設備 無し
以上、総合スポーツセンター施設概要より
交通
公共交通機関利用
JR千葉駅、又は総武線都賀駅より千葉都市モノレール乗り換え、
スポーツセンター前駅下車。
JR稲毛駅東口よりバス
京成バス
稲01系統 草野車庫
稲02系統 こてはし団地
稲31系統 山王町
稲32系統 ポリテクセンター
稲12系統 草野車庫
行き
スポーツセンター前下車
※ バスについては古い情報や、未確認の情報も有るので各自調べて頂ける様お願いします
当方では一切責任は負えません
JR千葉駅東口よりバス(高い)
6番乗り場よりちばシティバス「草野車庫」行き
(天台・作草部付近の住宅地周りで時間がかかる上、料金もモノレールより割高)
※ バスについては古い情報や、未確認の情報も有るので各自調べて頂ける様お願いします
当方では一切責任は負えません
自家用車利用
京葉道路穴川I.Cより数分
おまけ
スタンドから見た一塁方向(奥にモノレール駅と、駅から試合を見る方々)
応援席は伝統校、成東高校ですな。うーん、母校を思い出すぜー。