さて、今回は日本初のドーム球場、東京ドームです。
1988年にそれまで有った後楽園球場の老朽化により、後楽園競輪場跡地に建てられ、
地下には競輪施設も存在するなかなか面白い球場です。
また、マウンドは昇降式で、各種フィールド競技にも対応、アメフト等でも利用されています。
また、世界らん展等の見本市や、プロレス、コンサートなどにも広く利用されています。
流石にプロ野球の、しかも読売巨人軍の本拠地で有る為、他でいくらでも情報は有ると思うのですが、
まあ、基本と言う事で押さえておきましょう。
因みに、( ゚ プ)はこの球場で( ゚ プ)レーした事はありません。
とある見本市でグラウンドに立った事は有るのですが・・・・
とにかく「カラクリ球場」とか「駄目球場」とか叩かれる事が多いこの球場ですが、
( ゚ プ)的には嫌いでは無い球場です。では、行ってみましょうか
(注、ここから先、「内野自由席」や「外野自由席」等と言いますが、基本的に
パリーグ主催試合と言うことで宜しくお願いします)
まあ、ドーム球場と言っても色々な種類が有るのですが、この球場は
空気膜式と言うらしいタイプで、球場外より気圧を高くして、膜でできている
屋根を持ち上げています。その為ボールが飛び易いとか色々言われてますな。逆だけど。
観戦時には球場の出入りで耳が痛くなるので注意。気圧差の為、回転ドアで出入りする事になります。
試合終了時には回転扉の隣の扉(バランスドアと言うらしい)から空気に押し出されて出場できます。
これが中々気持ちいい( ´ フ`)
入り口で大抵持ち物チェックをされます。しかも、どの球場よりチェックが厳しいことで有名です。
今回の写真はアジアシリーズで撮影したので国際大会だから危険物持ち込みの規制が厳しいのかと
思いきや、日ハム戦や、マスターズリーグなど普通に厳しいチェックがされます。
アマチュア試合でもそうなのだろうか・・・・
(写真汚くてすいません、ってか、千葉マリンより照度あるはずなのに、なんでこんなにぶれる)
さて、球場に入ってみると(この場合は内野、二階コンコースに入る事になります)さすが5万5千人入る球場(はいんねーよ)
通路も広く取られています。ってか、普通にこの通路が丸々お店に並ぶ人々でうまります。
まあ、それはいいとして、大阪ドームもそうなのですが、一階席と二階席の間がこのような
通路になっている為、内野通路が丸々立ち見席になっています。
( ゚ プ)は巨人戦は行ったことは無いのですが、「立ち見専用」のチケットも有り、
喫煙所や立ち見スペースに敷物を敷いて、モニター等を見ながらピクニック気分の方々
がたまにいらっしゃいます。また競馬の場外馬券売り場とはあまりお客さんは被っていないと
思いますが、たまに少々ガラの悪い方が大騒ぎしている事も有ります。
また、この通路沿いはずーっとお店が有ります。
一階(一階席下部)には野球グッズ(巨人中心)や東京ドーム歴代MVPの写真パネル、
三階(バルコニー席)にもお店、四階(二階席の通路)には食堂タイプのお店も有ります。
食品、飲料等の値段は随一の高さを誇ります。ビール800円('A`)
内野自由席一番うしろからの風景(この日は指定席でしたが)
後述しますが、外野のラインがほぼ直線なのがよく分かりますね。
とにかく客席部分が広い球場(客席は狭いよ)なのですが、周辺施設への日照の関係か、全体的に
天井が低くなっています(外野方向に下るバンクになっている)。
その為か、内野一階席はかなりバンクが甘くなっていて、一階席からの見晴らしは悪い部類に入ります。
後述しますが、逆に外野はスペースが狭い為、バンクがかなりきつくなっています。
さらにできるだけ多くの座席数を確保したかったのか、シートピッチもかなり狭いと感じます
そう言う訳で内野一階席からの見晴らしは他球場と比べても格段に落ちると感じます。
そんな中で、ポール際の席だけは別格、カーブになっている為、配置が面白くなっているのですが、
そのおかげでシートピッチも広く、バンクも有り背もたれも大きく居住性抜群です。
このあたりはオススメですな。
さてさて、そしてこの球場一番のオススメ、内野二階席です。
ゲートは40番台のゲートから入ります。
上下階のコンコースは相互に行き来出来るハズですが、保障は出来ません。
パリーグの試合ではいつもガラガラで居心地も良かったのですが、最近では
日ハム戦他パリーグの試合での二階席開放はよほどの観客動員がなければ
行われなくなりました('A`)一階席(&外野)だけで3万人は入るらしいので・・・・
この二階席は写真を見ていただければ分かる通り、一階席よりバンクがきつく、見晴らしは抜群です。
シートピッチを計って無いので分からないのですが、背もたれも広くシートの居住性も高くなっています。
ここは本当にオススメです。少しグラウンドが遠いのですが、マリンの二階席等に比べると格段に宜しいかと。
一階席と同じく、背もたれ、ドリンクホルダーが有ります
さて、それでは外野席
この球場の外野席は( ゚ プ)が経験した中では最悪の部類に入ります。
基本的に外野席はホームから遠く、居住性もあまり良いものでは無いと言うのは野球場の常識ですがここは別格ですな。
まず、狭い。一番スペースが無い部分にバンクをきつくして、さらに詰め込んであるので通路もしっかり確保されていない。
普通は出入り口を中心に上下左右に通路が張られていてもおかしく無いのですが、
ここでは出入り口から上下の通路は有るものの、左右の通路は最上に上がらないとありません。
さらに最上段は立ち見スペースに割り当てられている為、非常に通行しづらく、
アジアカップの韓国戦(初日)ではぶつかったぶつかってないで押し問答が行われていました('A`)
鴎応援席でもそう言うこと増えたね・・・・以前はま(りゃ だけだったのに・・・・
因みに、スタンド裏の通路は比較的広くなっています。食料販売ブースと喫煙所、
グッズ売り場(臨時)等が有り、比較的使い易くなっています。
そして、こりゃあ構造的欠陥だろうと思うのが後方5列程、
柱と屋根で外野が見渡せません
ここだけ安くならないのかね・・・・
(巨人戦では「外野見切り席」という席種で、お安く販売されています)
外野はビールの売り子さんも殆ど来ない・・・・通路が少なくて引き渡しが大変だからだろうなぁ・・・・
そして、行ったことが無いので分からないのですが、内野一階席と二階席の間にバルコニー席と個室席が有ります。
下から見た所、一ブースに一台モニターがあるようです
また、2005年より、プロ野球の試合限定で移動式の「エキサイトシート」(いわゆるフィールドシート)が内野席前面に設置されました。
こちらは一般販売しない模様です。二列程度しかないし・・・・
因みに、マスターズリーグの際は取り払われていました。
さてさて、そしてこれはグラウンドの話になるのですが、
この球場、両翼-中堅間はほぼ直線なのですよ。
普通グラウンドは扇形なはずなのですが、菱形に近いんですわ。
ポール際から見ればよく分かるかと思われます。
このため、両翼100メーター、中堅122と数字上は広い球場なのですが、
両翼-中堅間は他の狭いと言われる球場並に狭かったりします。
フェンス高は4Mなのですが、一般的に言われる「ドームラン」の類は
殆どこの狭さから出るものです。詰まった当たりでもホームラン。
( ゚ プ)はあまり空調説は信じていないもので・・・・
確かに気圧の問題でってのは有ると思うけど、あれは高地で気圧が低い場合ですし。
そして他施設
照明は屋根吊り照明と、内野最上段にサークル状に配置されている照明が照らしています。
照度は高いとの事なのですが、何故か露出計の数字はマリンのナイトゲームより落ちます。
(内野一階自由席からの写真参考)
スコアボードは2005年から全面オーロラビジョンになりました。
以前は左2/3が白黒画面のスコアボード用、右1/3がカラー画面だったのですが、
今回行った所、必要な時には全面カラーになってました。
必要に応じて切り換えているようです
また、バックネット裏のサブスクリーンも以前は白黒だったのですが、
現在では全面カラーのスクリーンに変わっていました。
こちらも必要に応じてスコアーとリプレーなどと切り換えるようです。
しかし、こちらは1/3だけ切り換えなどはせず、昔のワイドテレビのように
上下に圧縮して表示するので、ベニータンがブニータンになったりします。
ドーム球場の宿命なのですが、音響が反射してコンサート等には今いち向かず、
スピーカーの死角部分も有り、場内放送が聞きづらい席も有ります。
それでも時差を付けて放送を聞き易くしたスピーカー等、色々と工夫も見られます。
まあ、グラウンドの狭さや、構造的に仕方ない欠陥も有り(外野の天井が低い)、目立つ球場であることと客層、
主フランチャイズチームが読売巨人軍であること等から何かと叩かれる事が多い球場ですが、
流石プロ野球の球場。なかなか魅力が有る球場でも有ります。が、
外野席や内野一階席の居住性、持ち物チェック等色々とマイナス要因も多く
( ゚ プ)的得点は少々低くなっております。
尚、グラウンドの人工芝はフィールドターフという柔らかいものになっているそうです。
そう言う細かい点や構造的なもの等は公色サイト他を参照願います。
色々な意味で資料の多い球場なもので・・・・
尚、この球場が存在するいわゆる「TOKYO DOME CITY」には後楽園遊園地や場外馬券売り場「WINS後楽園」
総合商業施設「LAQUA」(温泉も有るよ)等さまざまな施設が存在します。
因みに、「BIG EGG」と言う愛称は現在では死語になりつつありますな( ´ フ`)
最近では「To Do」って感じの略語をしばしばみかけますが・・・・
これらの施設を試合前後に楽しむのも宜しいでしょう。
現地についてから総合案内所で確認すると吉。野球博物館には巨人を中心にして
さまざまな展示物が有ります。ロッテのユニフォームサンプルは初様のものだったりします(;´ フ`)ハァハァ
消防法による観客収容数 45,600人(立ち見を含むプロ野球開催時)
公式発表の観客収容数 55,000 人
敷地面積 東京ドーム一個分(46755平方メートル)
コツとしては、地下鉄の各駅は比較的混雑は少なくなっています。
JR水道橋駅は試合終了後、特に千葉方面が凄まじく混雑します。
お茶の水、秋葉原、浅草橋駅では車端に近い場所に出口が有る為、車端の混雑はかなりのものになります。
そう言うわけで、編成中央部(6、7号車)辺りの乗車がオススメです。
さらに、この駅は混雑時の整列乗車を行わない駅なので、列は無視して人が居ない黄色いライン寄りに
立っているとすぐに乗車できます。くれぐれも押し合い、割り込み等はしないように。
整列乗車しないと言うのになぜか人の後ろにつくのは日本人の性分でしょうか( ´ フ`)
できればどの辺に扉が来るかを把握しておきたい所ですな。
尚、この取材日はアジアシリーズ対中国戦が行われていました。
外野スタンドが丸々真っ白に染まるという珍しい体験をさせていただきました( ´ フ`)
まさか満員のスタンドで全国中継されるなか、浦和の試合が見られるとは思ってもいませんでしたよ( ´ フ`)