日記に乗せた大会展望の修正版

2015年大会の全体的な特徴
不眠式スコアを見る限り、秋・春ともに平均的に県大会で結果を残しているチームが減り、
新興チームの県大会出場や、強豪チームの地区大会敗退が例年より多い。
特に戦力の均衡していた中部地区以外にも近年均衡してきた東部・北部の入れ代わりが激しく、予想が立てづらくなっている。
また、秋季中部大会では番狂わせ(育英の本戦敗退による敗者復活回り)と、
組み合わせの偏り(東北・聖和・育英が同ブロック)が有った為、
不眠式スコアと実際のチーム力が乖離しているチームも多い。

春季大会は、中部地区で泉高が躍進し、そのブロック(敗者復活も含む)に入ったチームが
軒並みノーシード爆弾になっている。
例を挙げると、同ブロックに固まった聖和・東北や仙台商業等。
また、秋季中部地区準優勝の宮城工業も春季は地区大会敗退でノーシードでの登場となる。

他にも南部大会では不眠式ポイントは高い仙台城南高も、同ポイントが低い仙台向山に秋季は敗退。
東部地区では、秋季東北大会で1勝を挙げた松島高校もノーシードな上、
神宮制覇で全国的にも優勝候補と目される仙台育英も地区大会では苦しんだ事からも
中堅クラスの底上げは進んでいるように思える。

ブロック1(第1シード・仙台育英、第5シード・仙台第三)

1a
昨夏準優勝の佐沼や角田等県大会常連校と春県大会出場の伊具が育英に対する。
佐沼と角田の位置がもう少しバラけたら面白いブロックになるだろうが、
やはり本命は育英か。育英としては取りこぼさず勝ち上がりたいが、
三回戦以降は県大会経験校との対戦の為油断は出来ない。

1b
秋・春県ベスト8の仙台第三に秋・春共に県大会出場の名取北が対抗。
名取北は県大会で結果を残せて居ないが、地区大会では柴田に次いで二番手につけている。
他にも城南・白石等県大会経験チームや、仙台第一・村田など県大会出場はかなわなかったものの
地区大会での勝利を経験しているチーム等の大物喰いが有るかどうかが見物。

ブロック2(第2シード・柴田、第5シード・利府)

2a
秋ベスト4、春準優勝で東北大会出場の柴田がシード校だが、
初戦で古川-小牛田農林の勝者と、三回戦では古川工業-一迫商の勝者と
県大会常連チーム(またはそれを倒したチーム)と連続で対戦する為
楽には勝ち上がれないであろう組み合わせ。
また、四回戦では秋季中部大会準優勝の宮城工業や秋季県大会出場の石巻工業等の居るブロックを
勝ち上がってきたチームと対戦する事になり、気が抜ける試合が無い。
個人的には秋・春ともに勝利無し(不眠式ポイント0)の生文大高に注目。
チーム個々人の力は高く、決して油断出来るチームでは無い。
今大会のダークホース候補として挙げたいと思う。

2b
県大会レベルで安定して勝ち星を重ねた第5シード・利府が頭一つ抜けている。
しかし三回戦では昨夏ベスト4で、春季県大会ベスト16の気仙沼。
四回戦では仙台商業を筆頭に県大会経験校の名取・仙台西の居るブロックを勝ち抜けたチームとの対戦。
公立の雄、仙台商業は意地を見せる事が出来るか。
また、このブロックは比較的地区大会で敗退したもののしっかり勝利を経験したチームが多い。
(不眠式ポイント2〜3のチーム)
特に仙台向山は秋季、城南に勝利したチームでここ数年に比べると力の有るチーム。

ブロック3(第3シード・登米、第5シード・塩釜)

3a
シード校はここ数年気仙沼高の強化に成功した千葉監督率いる登米。
東北大会初戦敗退も、何か学ぶものは有ったか。
初戦は春季ベスト16の富谷と、秋季県大会出場の仙台南との勝者。
三回戦では北部の伝統校築館と岩出山の勝者と、中堅どころとの対戦が続く
岩出山は秋季は一迫商との合同チーム、合同チームでも勝利を経験し、
一年生が加入して単独チームとして出場した春季も2勝を挙げたが、
中堅どころチームとの戦力の差は否めない。

春季の登米は集中力を切らさずロースコアで粘る試合展開が多く、
相手が集中を切らせた場面での大量得点で勝ち上がった。
昨年の塩釜高校と印象が被るが、同様に集中力を切らさず勝ち上がれるか。
チームカラーから言って、猛打のチームとの対戦が無いであろう良い組み合わせだが、
集中力を切らせると簡単に勝敗が覆る可能性が有る為、見ていて面白い試合が多くなりそう。

3b ここ数年力をつけ、すっかり強豪校へと変貌した塩釜高。
対するは秋東北大会1勝を挙げた松島や、
近年力を落としているが2000年代に強豪校の仲間入りをした大崎中央。
ブロック3勝ち上がりの本命は3bブロック勝ち抜けチームになりそう。
個人的には松島高校が勝ち抜けるととても面白い。

ブロック4(第4シード・石巻、第5シード・泉)

4a
春ベスト4の石巻と、秋ベスト4の古川学園の2校が軸。
他ブロックに比べてこの2校に対抗するチームが見当たらない。
順当にベスト8をかけて古学と石巻の対決が見られるのではないか。

4b
第5シードの泉はチームのバランスが良いものの、飛び抜けた何かが有るチームでは無い。
春季は敗者復活戦で聖和・東北と強豪校を次々撃破し快進撃を見せたが、
組み合わせの妙。再びその二校と当たる事となった。
このブロックで注目すべきは仙台東高。
春季中部地区大会では、東北高を大差で破り県大会進出。
逆に言うと、東北高校は春苦杯を味わわされた二校にリベンジする絶好のチャンス。
近年力を落としているとは言え、夏はしっかりチーム力を纏めあげる
流石東北高校と言った姿を見せてほしい。

今期の予想としては
仙台育英生文大高×
仙台第三利 府

仙台東松 島
石 巻登 米

生文大は大穴狙いで。三高は位置が悪かった。
決勝は育英vs松島で、優勝は育英。
願望を入れるなら、石巻vs松島で、優勝は石巻。


97回選手権TOPへ 2015年の不眠ニュース 不眠ニュースTOPへ 野球課TOPへ